
こんにちは、いかがお過ごしでしょうか?
と呑気な挨拶をしてる場合ではない、日経2300円安で書いています。
こんな時は「株をやってなくて良かった」と思いますが、今時資産運
用してないだけで負け組を名乗ってる様なものです。w
ともかく、資産運用の為の記事をまとめてる訳ではないので、業界人
としてのトランプショック。今後を考える為の資料としてまとめよう
と思います。
私は現在、メールマガジンを2ヶ月に1回、業界の友人知人に宛てて
配布しています。次回は5月1日なので、この件は取り上げるべきイ
ンパクトのある記事なのですが、下記の内容を盛り込むと膨大なので
こちらに”まとめ”として上げておきます。
業界新聞的要素を書くのですが、もともとマクロ経済好き、社会学好
き、陰謀論だい好きなのでそういう影響も受けててます事をお断りし
ておきます。
そういう記事はただでさえ怪しい。書いていてそう思いますが、何故
か鵜呑みにして個人の資産運用にすぐ使う方がいます。あらかじめ警
告しますが、自分で情報は吟味して個人の責任のもとに使って下さい。
私は、有料サイト等も活用して自分の納得の範囲で情報は活用してい
ます。有料サイトに加入する段階で迷う訳ですが、判断して使う訳で
す。引用する情報も”広告部分は無視してください”。
ですから私が怪しい論調に侵されていれば、これを読んだ皆様も”ウ
イルス”に影響される事になりますのでご自身の免疫機能でフィルター
をかけてお読みください。
私の周囲で未来が最も重要なのは自分の子供を含めた新社会人世代な
ので、彼らの毎月の貯蓄が株安と為替の往復ビンタになるのは忍ない。
何かしらのアドバイスに繋がればとも思います。多少なりともそう言
う誠実さを持って書いておりますw。
では早速始めましょう
トランプさんは何故無謀に見える行動をしてるのでしょうか?
狂人だから?特に理由なく思いつき?それとも周到な計画?
今から書く内容は、上記の内、周到な計画である”説”に基づいてます。
米国の選択として”そうせざるを得ない”状況があると言う仮説です。
少し長い話になりますが、よろしくお願いします。
大まかな話の内容は3層構造になっています。今回の関税抗争を戦略
として使う”構想”自体が3層構造になっていると言う事です。
上層階:トランプさんの関税戦争、イーロン・マスクのDOGE(政府
支出改善、愛国革命)これらは私達がニュースで目にする事柄です。
キャリアを寄り道して、お国の為にイーロン・マスクの下に集まった
精鋭たち、19歳から25歳!ですよ。
彼らがプログラムを書き起こし全政府内の無駄を精査しています。
(参考動画:23分 アフレコ)
動画中で言っている米国が破綻しそうと言うのは下図
米国債を発行して(借金)賄うことが限界が来たと言われてます。
現在の金利が高いので、このままでは”毎年”の利払いだけで国防費
超える(つまり破綻)と言う衝撃の事実
しかも、その大部分(4割)が今年の7〜10月に満期が来てしまう。
そこで何がなんでも5〜7月のFRBに金利を下げてもらわないといけな
い。金利を下げるにはFRBがインフレの恐れはない、しかも国内が不況
になると判断しないといけない。
1、インフレを止めるにはウクライナ・ロシアの停戦が条件
2、国内不況には失業者の増加、株価の下落
2はDOGEが政府を縮小し失業者増加中、関税の話で株価は暴落、ここ
までは出来たがプーチンが手強い、、と言う状況
地下1階:スティーブン・ミランが主導するマールアラーゴ合意。
トランプさんの行動指針の拠り所である戦略です。こういうスタッフ
が在籍していて、こういうレポートは出しているのは確認されてます。
しかし、彼らが直接インタビューされてるわけではないので、水面下
ですから推測にならざるを得ません。
彼の強気な政策のヒントはゾルダン・ポズサーに影響を受けてると
言われてます。
地下2階:ゾルダン・ポズサーが予告する「ブレトンウッズ3」。
謎の人物、ポズサーの語る脱ドル化の世界とは。。と地下の地下の
話題ですから一般的には陰謀論と呼ばれてもおかしくない世界です
が、、1年前の論文が次々と具現化し、見方が変わったそうです
この人の論文を元IMF議長のイエレン、欧州銀行総裁のクリスティー
ヌ・ラガードが引用し始めた事で、一気に予言師に祭り上げられつつ
あるポズサーの論文が一番根っこにあると言う説をご紹介します。
場当たり的に見えるトランプさんの行動は、スティーブン・ミラン
がまとめたマールアラーゴ合意に基づくものであり、ミランはその
アイデアをゾルダン・ポズサーの論文から得ていると言う3段階構
造です。
突然世界を襲ったトランプショックですが、事態の本質がこの様に3
層構造になっているならば、どんなニュースを見ても3層構造を踏ま
えてないと、知人と議論しようが話が噛み合わなくなってしまいます。
トランプショックはニクソンショックに似ていると、人物像がニクソ
ンに似ている(軽薄で愚か、妙な正義感)と片付ける人も多いのです
が、、それだけではないと私は感じています。
ではお付き合いください
Contents
マール・アラーゴ合意とは?
マイアミでの出来事
説明上、まず軽く歴史を振り返るとしましょう。米国という帝国の
歴史と基軸通貨の役割についてです。
一番大事なブレトン・ウッズ協定から始めましょう
ブレトンウッズ協定:1944年(第二次世界大戦終結の時代です)
金1オンスを35ドルに設定。ドルの裏付けが”金”と言う事です。
各国の通貨と米ドルの交換比率を決めた(固定相場制)
「わしの時代は1ドル=360円じゃった」と昭和世代なら答えるのは
この時の事です。
そこに至った歴史を振り返ると
1920年代:世界恐慌
・アメリカ発の株価大暴落が世界に波及
・各国は自国経済を守るために、高い関税をかけ「保護主義」に走った
1930年代:国際貿易の縮小
・保護主義のせいで、国際貿易が縮小、各国の経済がより悪化
・各国が自国の通貨価値を自由に変える「通貨安競争」を行い、国際経済が混乱
1940年代:第二次世界大戦(1939年〜1945年)
・世界中が疲弊、特にヨーロッパは壊滅状態。
・戦後の復興には経済の安定と国際協力を目指す仕組みが必要と痛感。
↓
ブレトン・ウッズ協定へ
🔹固定為替レートの導入
・各国の通貨価値をアメリカドルに固定
・ドルは金と交換可能(裏付け)1オンスが35ドル
・通貨の価値が安定し、国際貿易や投資がしやすくなった
↓
結果:通貨が弱い国は金で支払い、米国に世界の金が集まる
🔸国際機関の設立
・IMF(国際通貨基金)通貨の安定の監視、経済危機の国に資金を貸す
・世界銀行 貧しい国に長期的な資金を貸す
🔹アメリカが世界経済のリーダーシップをとる
・世界の貿易はドル建てで決済される
・世界の国はドルを手に入れないと何もできない
・マーシャルプラン(欧州復興支援)を通じて大量のドルが供給
・後にサウジと原油の決済はドル以外を使わない協定(ペトロダラーと呼ぶ)
↓
ドルが基軸通貨、絶対的王者!
他国はドルを手に入れる為に何かを作り、米国で売ってやっとドルを手に入れる
米国はただ輪転機で印刷すればドルは自由自在、なんでも手に入る→堕落への道

1450年ぐらいまで振り返るとこれぐらいで覇権国が変わってます
基軸通貨を持つと薔薇色の日々に見えるが、そう言う生活に慣れ
ると酒とバラの日々のツケが忍び寄る。
研究や生産をしなくても何でも手に入る。その他の国々は努力し
て耐え忍んで競争力を高めた製品を売り込んでやっとドルを手に
入れます。
そんな苦労も知らず、金儲けだと紙切れを操作する金融や法律ば
かりが偉いと言う社会を持つと、だんだん人の道からズレてくる。
いつしか痛風のような痛みか、それは高血圧の息切れか。。
それらを称して「トリフィン(さんが唱えた)のジレンマ」
・いつも世界からものを買う側なので慢性的な貿易赤字
・赤字はドル安になりやすくなるが、通貨供給を減らすと世界が困る
・調子に乗って国債を発行し、借金を背負ってもモーマンタイな感覚に陥いる
・基軸通貨は影響が大きいので、米国に都合で為替を操作しにくい、特に途上国に影響
・国内経済と国際政治の板挟み、国内生産が海外に出てしまい何も作れない国へ
今と似たような状況が1970年代にあったのです
その時はニクソン大統領が荒療治を行いました。
1971年に突然、金とドルを連動させないと発表し、そこでブレトンウ
ッズ協定は途切れた。このニクソンショックで途切れた協定を「ブレト
ンウッズ1」と呼ぶそうです。
1と呼ぶのはその後2や3のが派生系出て来たからで2と3は後で
説明します。
それまではお金の価値を担保させるのに「金(ゴールド)」が使われ
てました。英国は自国の通貨価値が終戦後弱ったので、「ゴールドを
寄越せ」と言われ巻き上げられてしまいました。
覇権国には大量のゴールドが集まり、その通貨(ドル)の価値を裏付
けます。なぜ金には価値があるのか?下の図をご覧下さい。
上に行くほど”信用”ベース、下に行くほどリアルなお金と示した図です。
エクスターさんが言う”究極なお金”とはゴールドであると図が示して
ます。日本の万札も「日本銀行」と印鑑が入ってるから通用するわけ
で”信用”が乗ってます。
だから有事がありそうだ、インフレで通貨の価値が薄まりそうだ!と
なると皆ゴールドを求めます。
余談ですが、ニクソンが金とドルを連結させるのを諦めたのは、この
発表の1ヶ月前にフランスのドゴールが「フランスがアメリカに保管
を頼んでる分を返して欲しいと」突然言い出し、自国の軍艦で持ち帰
ったそうです。
(本筋には関係ない話ですが、この頃からフランスは米国やロシアの
大国とは違う道を正々堂々と歩くというか空気読めない系のフランス
”魂”を発揮してるという話です。ですので、現在でもマクロンがあっ
ちこっちで大物と国際会議するのはこの”魂”があるからです)
と、ここでブレトンウッズは一旦置いておきます。
もう一つ
プラザ合意:1985年にG5でドル高是正のためにこの条件を各国に
飲ませました。これにより1ドル=242円だったのが1ドル=128
円まで円高になりました。
米国はドルを安くして輸出競争力を上げたい、その上で貿易赤字を
減らしたいからが理由でした。
まあ、今回は驚きのトランプショックでしたが、米国は何度も自国都
合の仕切り直しの前科があるのです。決して好かれる態度ではない。
そこからのマールアラーゴ合意に話を続けますが
マールアラーゴはマイアミにあるトランプさんの世界遺産の別荘です。
何か世界で重要なことが決まると、その地名が付けられるのがブレト
ンウッズ(米ニューハンプシャー)、プラザ(NYプラザホテル)との
共通点で、それぐらい今回の合意は重要と言うことです。
しかし、そんなに重要な”合意”ならTVで解説するでしょうに、何も語
られてない。。と言うところに陰謀の匂いがするわけです。
「本当に?」と誰もが思うわけです。ですからこの先は、オールドメ
ディアでは”確認されてない”から記事では出てこない内容になります。
では何がマイアミで決まったのか?
ゾルダン・ポズサーとスティーブン・ミラン
まず最初の主人公はスティーブン・ミランと言う人です。ミランはエ
コノミスト、トランプ第一次政権で財務省の上級経済政策顧問でした。
第一次政権で中国への関税を主張し実行した人です。強気なとこが気
にいられてるのでしょう。その彼が書いたと言われてるのがマールア
ラーゴ合意です。合意というからにはトランプも合意したのでしょう?
元ネタは2024年の11月「世界貿易システム再構築のユーザーズガイド
」という題名だそうです。ちょー最近の話ですね。
この内容が過激で
1:関税政策の強化 貿易不均衡の是正、国内保護
2:通貨政策の調整 ドル高が不公平だと、だから直すと
3:安全保障と経済政策の連携 タダでは他国の警察官はしない宣言
、対価を払えと言ってます
これはニュースでも見ますが、日本も対価を払え、もしくは。。です
もしくは「100年債券を買え」と言っています。
米国債は短期国債、中期、長期と満期になる年数で分けられてますが
標準とされるのは10年債でこの利回りが銀行の貸付や中古住宅など
の指標となります。
せいぜい長期の常識では30年ぐらいまでで、その先その国がどうな
ってるかわからない大統領も誰になるかも分からない物に変えるの
冒険を通り越してます。100年先など誰がわかるでしょうか?
このあたりの駆け引きを”ディール”と呼んでいるらしく、中国やロシ
アから守って欲しければ”誠意”を見せなさいと凄んでいると思われま
す。
確かに中東の産油国はじめあらゆる海上を見回る艦隊維持コストは巨
額で米国だけでは支えきれないのが実情と言われます。
それと、どうやら次章で書くように米国自体が困った状況に陥って
いるという事の様です。
何はともあれ、この交渉をするのは誰だ?となると次期首相にはなり
たく無い、玉木にでもさせとけという感じでしょうか。私はスタッド
ポーカーで勝負してるスティーブマックイーンのイメージを連想します
が、そんな人材日本にいる?
という事で、このスティーブン・ミラン氏の提言は世界中で稚拙だと
大批判されてます。発想が幼稚で米国も損をし、世界が混乱すると。。
ただこれには元ネタがあるというのが、もう一人の主人公、ゾルダン
ポズサー氏です。この人が表舞台には全く出てこない、SNSもしない
現職は各国中央銀行へのアドバイス業務なので、中間で話を漏らす人
もいない。。
ただ、過去に発表した提言(2年前)といくつかの発言があるのです
が、発表当時は無視されていた予言が1年経ち、今年になりまさしく
その通りになって来たと金融業界で注目が集まり出しているそうです。
(まったく無名のハンガリー人のポズサーが有名になったのは、サプ
プライムショックの時にあまりに複雑な金融商品の取引を図式にして
わかりやすくした事で”すげえ”と言われる様になったそうです)
ブレトンウッズの話をしましたが、ニクソンショックでブレトンウッズ
1が終焉しました。現在はブレトンウッズ2の時代です。
ゾルダンがレポートで書いたのはブレトンウッズ3の世界が来るという
内容です。
ですので、3に行くまでの流れ、現状の問題点をまとめておきます。
基軸通貨を持つ憂鬱
基軸通貨を手に入れるまで
第一次世界大戦、第二次世界大戦と米国は最後まで参戦しなかったの
で国力は維持された、各国の必要な物資を生産できる生産大国であっ
た。
故に敗戦国など自国通貨の価値が衰えた紛争国は自国保有のゴールド
を差し出して物を買ったので金が手元に集まった。
ニューデール政策の失敗
太平洋戦争:米国参戦で勝利する、生産大国へ:各国の需要に応える→儲かった
参戦国の通貨は国力と共に疲弊:金で払う事を要求→世界の金が集まる
<ブレトンウッズ体制「1」> 金=ドル 基軸通貨に近づく 世界の富が集まる→放漫
戦争に明け暮れる:朝鮮・ベトナム
ドゴールが金を返せと言い出す
ニクソンショック:金とドルの兌換を停止 →ブレトンウッズ「1」の崩壊
ここから「2」の動きが始まる
ペトロダラー誕生:サウジと米国が手を握る、米国がサウド家の後ろ盾になる=原油の代金はドルに限定
周辺国は石油を買うにはドルを手に入れる必要がある
↓
ユーロドル誕生:欧州の銀行がドルを貸し付ける(銀行の信用創造の仕組み、世界へドルの流通が増える)
貿易の決済にはドルを使うしかない
世界の国々:米国に物を売ってドルを確保する、そのドルを運用したいので米国債を買う
(悪影響→米国ドルが強いほど貿易赤字は赤字になる、米国内の生産業が衰退)
<ブレトンウッズ体制「2」> ペトロダラーとユーロドルの仕組みで米国ドルが基軸通貨の地位確保
揺らぎが徐々に起こる
・シェールオイル革命 米国も産油国に サウジから買わない、サウジ面白くない
・カショーギ記者をサウジが抹殺←バイデンが口出す:猛烈な反発、サウド家の名誉
・アフガンから米国撤退→米国がいざという時頼りになるか不安
・おバカ・バイデンが急にイラン(中東の天敵)と仲直りする
↓
サウジ心変わり→徐々にロシアに近づく、この際中国にも原油を売ってまえ
⭐️ロシア・ウクライナ戦争⭐️発生
米国バイデンがロシアの外貨預金3000億ドルを凍結
→世界が震撼:「逆らうと資産を根こそぎ持って行かれる」
→米国債を売って資産を安全にしたい:米国債売却→各国が金を買う→金価格が昨年から急上昇
→米国債が売られ、(買ってもらう為の)金利が上がる
→サブプライム問題とコロナでとんでも無くドルをばら撒く(米国再発行)
→途方もない米国債務の「金利」(毎年払う)も急上昇
→ロシアが世界にコモディティを供給できないのでインフレが加速
→これは一体どうなるのか?世界が震える←今ここ
ほとんどブレトンウッズ2は崩れそうに見える。。
⭐️1年前にポズサーがレポートを書く⭐️
・これからは<ブレトンウッズ体制「3」>になるよ
↓
強気な「マール・アラーゴ合意」→ブレトンウッズ2(米国覇権を守る)の維持
・関税かけるべ
・タダでは防衛しない
・政府を小さくするぞ
・株価急落は大義のための犠牲だ
〜果たして世界はどうなるのか?
(参考動画:2ヶ月前 22分 広告は無視)
つまり、マールアラーゴ合意は現状維持を目指しているですね。
米国の覇権は譲らず、金利を下げ、インフレを止める。
ただ世界相手は強力です、だから強気な策なのですが、世界からは米
国が気が触れたぐらいにメディアに書かれてます。
その行き違いは、ポズサーが唱えるブレトンウッズ3の世界を誰も聞
いてないからだと思います。
ではその予測を見てみましょう。
ブレトンウッズ3とはどんな世界?
コモディティを中心とした経済システム
一言で言うと「ドル」中心の世界から「コモディティ」中心の世界になると
言ってます。
コモディティとは原油・天然ガス・金・食料などの実物資産のことです。
1、コモディティ中心の経済
・米ドルやペーパーマネーでなく、資源や実物資産が価値の基盤になる。
・特に原油・天然ガス・金・食料などを有する国が経済的影響力を増す。
・BRICS(ブラジル・ロシア・インド・中国・南アフリカ)にサウジアラビア・
トルコを加えた「東側のG7」が新たな経済ブロックとして台頭する。
2、米ドルの終焉
・G7がロシア制裁にスウィフト(国際貿易決裁システム)から外した事で
ドルを持っているとそれを凍結(武器として使われる)と世界がドルを使う
リスクに気付いた。ドル以外の決済手段を持とうとし始めた。
・BRICS同士で使える通貨を作ろうとか、金に頼ろうと言う動きが増した
各国中央銀行が金を購入→金価格絶賛高騰中!
3、多極化する世界
・アメリカ一極の世界観から、あちこちに有力な国が存在する多極化の世界へ
・いわゆる先進国(G7)より、力を持つ独裁国家や新興国が出てくる可能性がました
4、インフレと資産防衛の時代
・資源価格や輸送コストの上昇により、インフレが常態化!
・西側諸国は資源不足や高コストに苦しみ、資産防衛のために分散投資(金やコモディティ)
が重要になる。
現に、めざとい投資家はS&Pを売り中国株をポートフォリオに入れてるそうだ。
ウオーレン・バフェットも日本の商社株を買っている。
5、地政学的緊張の増大
・ロシアのウクライナ侵攻やそれに対する経済制裁が、資源国と非資源国の分断を加速。
・NATOや日本は軍備増強を迫られ、経済的・軍事的負担が増す。
以上がポズサーの言ってることです。
特に中国が中東諸国と人民元決済を拡大中で、あと3〜5年で西側を
凌駕するだろうと指摘してることは大きいです。
つくづく、米国民主党の潔癖さがサウジを怒らせたのは高く付いた
代償ですね。アホの左翼と吐き捨てたくなる。
ポズサーはフリーのコンサルをやってるので、どこの政府に助言して
るは分からないそうですが、その発言には中国も注目してるそうです。
この先は予想しか出来ません。国際政治ですからチェスの試合の様に
どちらが有利でも打ち手を間違えれば形勢逆転もあり得る。
相手はBRICS
世紀の一戦が進行中です。
みんなが一つ(米国)に、一つがそれぞれにの”脱ドル化”
今後を予想しよう
A)ポズサーの発想をグロックに予想してもらう
・可能性20%→米ドル終了、ロシア・中国・中東が経済の主導権を取る
・可能性50%→米ドルは覇権を維持するが、BRICSの影響も増し、ハイ
ブリッドな世界になる
・可能性30%→米ドルが覇権を維持、G7の地位は揺るがず!ブレトンウ
ッズ3は噂で終わる
2025年〜2030年には中国は米国をGDPで抜くと予想されてましたので
その辺りで結着がつくか?それとも中国は経済不況、ロシアは戦争で思っ
た以上の痛手を抱えるか?と言う予想なので、どちらかが一方的に勝つ
のではなくハイブリッドになる可能性が高いと読んでます。
B)ギリシャ元財務大臣:ヤニス・ヴァルファキスの予測
ニクソンは基軸通貨でドルを強くする事を選んだが、トランプはその
反対、
・ドルを安くして製造業の復活を目指す。
・経済が活性化するための「低金利」も実現する。
・ドル安と低金利の両方を満たしつつ、基軸通貨の立場は維持する。
・関税を利用する→各国が関税分利下げする(通貨の価値を下げれば
輸出は安くなる)
各国の輸出を守る動きは自国通貨安になり輸入品が値上がりする
・各国が弱ったところでディールする→日本は円高にしろ、欧州には
100年債を買え、ドイツの製造業を米国に移転(ドイツの発言力を削ぐ)
、欧州は米国の武器を買え
・BRICSは関税で脅す→現状逆効果っぽい。。習近平と折り合えるか?
補足1>いじめられてる白人の存在
最近の米国大統領選挙はラストベルトと呼ばれる州オハイオなど過去に
製造業が盛んな場所の投票結果が大きく影響しています。
エマニュエル・トッドさんが米国内のいじめの歴史をまとめてます
白人が黒人をいじめていたのはドラマや映画でもよく見るところですが
現代は”リベラル(民主党金持ち)”が白人保守層(ラストベルト)をいじ
めている構図だそうです。差別意識は無くならないまま時代で対象が変わ
ってるんだという主張です。
”米国内戦”の映画もありましたが、こう言う分裂が噴き出すつつあるのが
現状で、そこから支持されたトランプさんが生産業で国を立て直すという
のも熱い思いがあるのでしょう。
米国ない的にはそういう熱血世直しに見えますが、同盟国をこれほど絞り
上げるのはイジメではないのか?と思うのは日本人だけか?
予想としては
BRICS経済圏とドル経済圏に分かれ、綱引きのような関係になりそうです。
中間にいるのがユーロ圏で、このグループの引っ張り合い、分裂などが起き
そうとの事です。
混沌とした世界が続くのでしょう。
アパレル業界の影響を書くと1万字を超えるので、また次回にします。
しばらくこのマーブルな世界が続くでしょうから、時間はありますね。
お付き合いありがとうございました。