89:「これからの20年を生き残る」

こんにちは、いかがお過ごしでしょうか?

 

 

最近テレビを見る機会が減って来ました、なくすまでには至りませ

んが流れ的にはいずれ処分するかもしれません。

 

世代的にはテレビにまつわる思い出が多いので、何か面白い事して

るんじゃないかという期待は未だにあるのですが。。

 

テレビでは予算削減のせいかグルメ番組が主力コンテンツとなって

いますので、テレビをつけるとそのような番組が目に飛び込んでき

ます。

 

よくあるのが、大盛りとか採算度外しの様な過剰サービス店を面白

おかしく取り上げる演出。

 

当然そういう店は赤字になるわけですから、続けるとなると赤字

を補填しなければいけません。

 

その赤字対策として、店主が手の空いた時間にウーバーでバイト

してるとか、店主の年金で穴埋めしてるという説明を聞くとやる

せなくなります。

 

見ていて「それは商売じゃ無いじゃん」と思わず呟いてしまいま

す。

 

とはいえ、世間の論調は安売り歓迎、消費者に喜んでもらいたい、

お客さんを笑顔にするために企業努力している店を応援したい。。

それには大賛成!という感じです。

 

皆様のお店でも現況を安売りで乗り切っていこうとお考えでしょ

うか?赤字でもお客様に喜んでもらいたい?

 

お客様は神様ですが、正当な対価とサービスは一致してるはずです

。真っ当なサービスにその対価とはどうなってしまったのでしょう

か?

 

最近のインフレの中で自社の理念とポジションを保つのは大変です。

 

今はインフレ抑制のために各国の中央銀行が金利を引き上げていま

す。金利が景気のブレーキ役となり、半年先には不景気が来るので

しょう。

 

そうなると、現インフレ下での「真っ当なサービス精神に正当な対

価」問題は半年先には不景気下での同じ質問に変わってしまいます。

 

そこでも安売りが唯一の回答であり、進むべき道なのでしょうか?

 

安売りをするにはその原資が必要です。何かを削って競争原資に回

します。

 

寿司屋が回転寿司の登場ともにロボットが作業する様になった様に

店頭の作業もロボットに頼る時代になるでしょうか?

 

業界中がEC販売中心となり、かからなくなったコスト(実店舗の

家賃相当分)を回すのか?

 

ここには大きなヒントが秘められていると思います。

 

つまり、アパレル業界が店舗販売からEC販売に本格的に移行する

のか?という事です。

 

メーカーは工場と連携し、工場から購入者にフェデックスで直送す

る様になるのか?

 

地方専門店様がEC販売のみを選ぶとしたら、店舗販売とEC販売を

並行して行っていたらいつの間にか比率が変わった。。という様な

事態を想定したりします。

 

正当なサービスに対して定価をいただくというのも、顧客が店に来

る時間が無いなどの不満を持っているにならば、何を持って正当な

のかと問い直さないといけないのかも知れません。

 

値下げだけが顧客への奉仕ではない事がわかるのはラグジュアリー

業界の値付けで体感では10年前の倍の値段の勢いではないでしょ

うか?

 

芸人がテレビ番組で買わされた腕時計が「倍の値段になってる!」

とニュースになってます。

 

今後を20年のスパンで語るとすると、アパレル国内市場は完全に成

熟期から衰退期へ突入すると思います。

 

老後は穏やかに過ごしたいという気持ちがあったとしても、商売を

してる以上感覚を研ぎ澄まして勝負していかなければ行けません。

 

巷でいわれる「DX」も、デジタルを使ったトランスフォーメーショ

ンという意味ですから、何かにトランスフォーム変身しないといけ

ないという事が注目されてるわけです。

 

問題は、何に変身するのか?ですが皆様はプランはありますでしょ

うか?それとも現状のままで逃げ切れるとお思いですか?

 

テレビ業界の人たちも逃げ切れると思っているでしょうか?

 

他人のことを側から見ていると、大盛り定食屋の運命も、それを

企画するテレビ会社の将来も厳しいものに見えますが、それは私達

も同じなのかも知れません。

 

 

 

環境変化に逆らわず流れに乗る

あらゆる環境変化の同時進行

今までも、商売に水を差すような環境変化はありました、幾度とな

く毎年の様に何かしら起こります。経済や天候、災害、過疎、少子化

。。短期的や中長期的に

 

まあ、何かしら商売の敗因がわかった方が、気持ちの切り替えにな

るという慰め効果なんですが、ついそういう他責の対象を探してしま

いがちです。

 

しかし、令和に生きて、令和で商売してるのですからしっかり現実は

受け止めなければいけません。私たちのビジネス戦略にも大きく影響

しますから。

 

つまり変化の本質をキャッチして素早く対応していく事ですね。

 

SDGsのビジネス化が始まっている

食文化では良く食べ過ぎやそれに伴う廃棄食品が問題視されてます。

それに対する消費者行動として「ヴィーガン」の様な、量だけでなく

食べ物の質も選別するスタイルが広がっています。

 

アパレル業界でも、その様な質に注目が集まって来ています。

リサイクル繊維が何%使われているか?搾取や環境破壊を疑われがち

な綿製品を選ばないとか。。これというルールが無いと議論が暴走し

かねない状態です。

 

リーバイスがリユース事業を立ち上げ、アーバンアウトフィッター

ズもプロパー販売とリサイクル事業を上手く組み合わせてる様です。

 

リユースの伸びは近々レギュラー商売を追い抜くと思います。海外

では両者の差は少なくなって来ています。

 

そうすると、私たちの1週間のワードローブの組み合わせに古着の

登場回数が増えるわけですね。今後は定点観測ではなく特定の人

を観察するとその加速度がわかるでしょう。

 

近未来は服が欲しくなったら、まずは古着屋で探すという事です

ね。(というより、手持ちの服を古着屋に売却して代わりに違う

ものを貰う。取り替える感覚でしょう)

 

「物を簡単に捨てたくない」そういう気持ちがわかればどの様な

新作を提案すれば良いのかも分かって来ます。

 

企業は商売が半分になると困りますから、従業員が食べれる意図

も含めてリサイクル部門で手数料商売を加えていくのだと思いま

す。

 

今日紹介したいのは、アパレル業界の現状を語る上で原典となって

いるドキュメンタリー「トゥルーコスト」です。

 

SDGsを語る上では押さえておいた方が(早く見ておいた方が)良い

と思います。

 

 

トゥルーコスト:これは予告編ですが、本編もYouTubeで見れます。

1時間40分の作品です。

 

 

物販からソフトを売る会社へ

トヨタがなくなる

人口という数だけでなく、日本で一番の稼ぎ頭で、雇用もあるグル

ープ企業がその存在意義を失う事になると(EVへの乗り換え遅れ)

すれば国内経済はどうなってしまうでしょう?

 

トヨタの事だから何が手を打っているに違いない、と思いたいとこ

ろです。

 

しかし、EVと同時に自動運転が始まれば車を自分で持つ意味が薄れ

るという人もいます。

 

人口縮小に自動運転が重なれば、販売台数を競ってきた車会社が立

ち行かなくのは避けがたい未来に思えます。

 

トヨタの街づくり

トヨタは富士山麓に一つの街を作り上げ、希望する従業員を移住さ

せて色んなデーターを取るそうです。

 

人の環境としてどういう交通手段が良いのか、乗り物だけでなくイ

ンフラを含めて研究開発するそうです。

 

何が商売の柱になるかわからないと言う大規模プロジェクト構想は

分かりにくさが感じられます。トヨタは何で食べていくのでしょう

か?

 

私のような昭和世代の感覚だと、肉を売るのか鉄板を売るのか、そ

れとも牛そのものを取引するのか、商売に具体性がないと数字が見

えないと感じでしまいます。

 

データを集める

トヨタの都市作りが進んでくると、データーが集まります。その先に

はデーターから何らかのソフトが生まれる可能性が出てきます。

 

アマゾンやネットフィリックスで「あなたへのお勧め」が感度高く提

示されるのは過去の莫大なデーターから相関性を見出してるからです。

 

データーを集めてソフトを売る様になれば、トヨタの様なものづくり

の会社は大きく変わるでしょう。大きな設備もなく人も少ない会社で

す。

 

IBMはかなり前からPCではなく”解決”を売る会社になると宣言してま

す。お悩み相談はお任せあれ!です。

 

アップルはまだ機器類の販売が多いですが、Googleはソフトを売って

います。

 

アパレル産業のソフトとは?

我々の業界でソフトの売り買いといえば、私が思い付くのは、「こ

れが売れ筋です」と他所のサンプルを見せ合いする事ですね。ソフ

トの販売とは言わずパクりと呼んでます。

 

まだ服だけを売り続けるのあれば、何が売れているかは大事でした。

その情報をもとに類似品を作れば(人は沢山歩いていたので)、見

かけた人が店内に入って来てくれました。

 

ZOZOの社長がインタビューで答えている様に、服に対してアクテ

ィブな方は全体の約15%だと。

 

そういう売り手の提案を聞いくださる方の欲しい物は何だろう?と

思いませんか。化粧品なのか寝心地の良い枕なのか、掃除機なのか

知りたくありませんか?

 

今年の株主総会前にZOZOは定款を書き換えてます。新たに何項目か

取り扱い品目を加えています。医薬品や金融商品とか

 

上位の顧客にいろんな物を買っていただく事をクロスセルと言いま

す。

 

百貨店が外商に力を入れているのもクロスセルです。腕時計に絵画

なんかインフレの時代には良いですね。これからは不動産も。。

 

こういうターをあつめたり分析するのにデジタルを使います。デジ

タルを使ってクロスセルを始めれば立派なDXですね。

 

皆様には敷居が高く感じるでしょうか?

 

しかし、80年代にセレクトショップを立ち上げた先駆者は、専門店

にしか卸さなかったスニーカーを入手して、同じようにダウンを仕

入れてツテもないのに海外に行き、仕入れを増やして来ました。

 

小さなロットでは相手にされず、掛け率も高いのに先駆者たちは無

謀にもスニーカーやダウンを店頭に並べました。

 

これも立派なクロスセルだと思います。当時もコアな顧客がそれを

喜んでくれたのだと思います。

 

今は先駆者をまねてるだけです。

 

誰が何を欲しがっているのか分かっているのなら後は行動だけです

ね。生き残るという事は令和の先駆者になる事かも知れません。

 

 

死に物狂いで越境にチャレンジする

インフラを当てにするアパレル

百貨店全盛期には地方都市にまで冠をつけた商業施設が進出しまし

た。グループ毎に競って出店が繰り返され、今はそこから逆回転に

なってるわけです。

 

百貨店、駅ビル、SCとインフラ投資のブームがあり、それぞれの

館にマッチしたブランドが相乗り効果で実績を作って来ました。

 

路面勝負で自分の力で大きくなったアパレルは、創業初期の本店

ぐらいであり、成長の勢いはインフラの助けを得てると思います。

 

国内市場の競争というのは卸であれば、専門店のシェア取りであ

り、ブランドであれば百貨店や駅ビルの場所取りです。

 

90年代からここまでこのしぇあ取り場所取りに全力を尽くしてお

りコストを掛けて来ました。

 

そういう意味で、決定的に遅れているのがアパレルの海外進出で

す。国内市場に全力投資を繰り返した分決定的に遅れました。

 

アパレル業界は約1万4千社ありますが、価格帯別に親亀がいてそ

こに小亀が乗ってその上。。と連なってます。

 

国内市場のダウンサイジングが分かっているならば、親亀がさっ

さと海外展開していれば今頃皆御一行様で連れ添えるのですが。

。どこも上手く行っていないのが現実です。

 

ファーストリテイリングの最近の決算でも、日本と中国の売り上げ

が落ちたものの、欧米と東南アジアなどが良く円安もありマイナス

をカバーしての最高益でした。

 

つまり、ポートフォリオ型に持っていく方が良いな〜という事です。

国内と海外の様な組み合わせ、服とライフスタイル、服とソフトとか

組み合わせは色々ありますが。。

 

専門店の皆様には取りえず扱い商材のクロスセルですね。

 

何にせよ海外に出てれば崩れゆく20年とは言わずに済む、特に小亀

軍団の方々はそう感じるでしょう。独力で現状ではどうしようもあ

りません。

 

そういう意味で、自社がOEMの付き合いで親亀さんとお付き合いが

あるのだとしたら、その親亀さんが店舗販売を縮小してEC販売を、

はたまたD2Cへとトランスフォームをして行くのであれば、そこに

加われるような工夫が必要ですよね、という事です。

 

ちょっと難しい事を考えていたらww更新が遅くなりました。

最低でも月1回はと努力しております。

ではまた次回

 

 

 

 

 

 

 

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