こんにちは、いかがお過ごしでしょうか?

 

今日は、中小メーカーや地方専門店がECやSNSを手がける心構えがテーマです。

SNS時代である現在は自分のメディアを各自で持てる恵まれた時代です。素晴らしく優れた

インフラはあるのですが、誰かが自動で自身のブランディングをしてくれるわけではないので

自分の情報を「編集した上で」発信しなければなりません。

 

自分というメディアの編集長を自分でするのです。自分、自ブランド、自店の情報を編集

するのです。役割も自分がエディターでありライターであり、カメラマンでもあり編集長です。

その上で、発行責任者としてかけた時間と労力に見合うリターンを獲得しなければいけま

せん。SNSというメディアを発行するにはマーケティングも必要です。そのような総合力が

求められる仕事です。

 

ただ始めてみると”楽しい”です。誰に気兼ねするわけでもなく、何せ編集長ですから。

継続の苦しさは多少ありますが、お客様が見てくれるというモチベーションを維持できる

喜びがあります。

 

 

Contents

編集長としての姿勢

好みが分かれるかもしれませんが、「SNSは編集長という立場でぶれない発信を継続すべきだ」

と主張されているこの動画をお勧めします。私にはタメになりました。

 

 

動画でも主張されてますが、SNS発信ではぶれない姿勢を作るためにも、「的」ははっ

きりさせなければいけません。その的とは顧客ですから重要になるのは「ペルソナ」で

あることは繰り返し紹介してきました。

 

また「的」は生活者で移動しながら暮らしてますので「カスタマージャーニー」の手法で

行動を予想して施策を当てていくということも同じく必要になります。

 

共感させる力

実際にSNS活動をしていくと困ることが出てきます。見てくれている人は増えているのに

問い合わせや視聴者の手応えが出てこないなど、不安になる要素はいくつもあります。

本屋で言えば、立ち読みは多いが買う人が少ないとか。。

 

そのような、ハウツーを含めたSNSの力を端的にまとめた入門書があります。以前も紹介

しましたが「ゆうこす」の本(共感SNS)です。

時間がない人は8分で解説してくれる動画があります。

 

多くのメーカーが独立したブランディングのためにインスタグラムを発信しています。

努力には敬意を表しますが、カタログのような写真にはあまり興味は惹かれません。

共感が薄くなるのは自分が発信したいものを発信していると思うのです。私は女性では

ありませんが自分に向けての発信だと感じて貰わないと、出し手の自己満足に終わるの

ではないでしょうか?

 

このブログも同じような書き手満足に陥ってる可能性があるので、偉そうには言えませ

んが。。メーカーの場合、直接消費者に接してない難しさはありますが、卸先を巻き込む

ことでその感触は間接的にも掴めるでしょうから、もう一歩二歩、顧客に近づけれればと

見ていて感じるところです。

 

つまりは自分は「このメッセージを貰って心がときめくか?」ですね。

ナノユニバースを参考にする

私が個人的に最も好きなECサイトは「ナノユニバース」です。この会社のEC担当者の方は

よくセミナーなどで登壇され、惜しげもなく貴重な話をされてます。普通せっかく投資した

EC技術の結果に関することは失敗も含めて秘密にするものですが、実に寛大な方です。

 

しかし拝聴していて感じるのはこれだけ惜しげもなく顧客の反応を公開するのは、2つの理

由があるのではと感じています。

①情報の返報性「手元から出した情報は新たな情報を連れて返ってくる」

②顧客の心をより知りたいという研究心。

 

顧客の心がわかれば、その技術をつかうかは別としてそれが一番大事ということですね。

他所と競争してるのではなく、顧客の心理に近づきたい一心なのでしょう。この顧客に

寄り添う「共感力」こそがナノユニバースが一つ頭抜けているよう感じる要因だと思います。

 

サイトの写真が大きいのも、サイズ表記や素材の説明が過剰なくらい丁寧なのもその重要

性を優先しているからだと感じます。

 

そのような基本的な情報も優れているのですが、EC担当の話で特に覚えているエピソードは、

「雑誌が廃れているとはいえ、ファッション情報を一番見やすく工夫されているのはやはり

ファッション雑誌。なので商品ページは徹底して「雑誌クオリティ」に近づける努力をしてい

る」と言う話でした。

 

カメラマンも通常の組織よりも格段に多い人数と契約しているそうで、カメラマン毎に得意な

ショットがある(室内、物撮り、レトロ、情景。。。など)。商品ごとに振り分けるとか

キャプションを吹き出しで付けてますね。小さなコメントを加えることで視聴者の興味を惹き

ますし、商品理解が進みます。確かに観るがわの利便性に寄り添った姿勢です、素晴らしい。

後編に続く

 

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