11:「時間ミニマリスト」

こんにちは、いかがお過ごしでしょうか?

 

本日は時間重視の生活スタイルについてです、宜しく御願いします。

(4月の旧記事に加筆しています)

Contents

1、販売インセンティブ

 

最近紹介したオーダースーツの販売を延ばしている事業の話を聞きました。数字が好調な

理由の一つは、社内の社員はお客さんを紹介したら、評価される制度があるそうです。

つまり、担当事業だけが販売するのではなく全社員が全方位の人脈に販売するわけです、

その動機付けにインセンティブがあるのです。余り時間がお金になるのですから皆頑張

ります。

 

取引先などにもどんどんお勧めしてるそうで、それを聞いたら一昔前の○井の社員が羽根布

団販売にノルマがあった時代を 思い出しましたが 、それは古き昭和の話で、現代では、副

業のようなものと考えた方がよいのではないかと思いました。ノルマと副業は全く違います

ね。

 

また、とあるセレクト会社では、個人SNSのフォロワー数が一定の数になった販売員には、

フォロワー数✖単価で給与の上乗せがあるそうです。1万円ならともかく2万、3万となると

大きいです、毎月ですから。(ここまでは春の時点で聞いた話)

 

9月20日の新聞に聞いた話に類似したサービスが載ってました。「スタッフスタート」という

アプリサービスです。

見る限り秀逸なアプリです。ぜひHPに見に行ってみてください、時代を感じます。

・販売員が商品を選べる

・販売員が直接コメントを書き込める

・販売員が自分のSNSに連携できる。。。

 

これを使えば自社ECが強化できそうですね。導入の費用やランニングコストは分かりませんが

導入先は劇的に増えてる様です、私も噂を聞いたのがこの春ぐらいでしたが、具体的なサービス

名までは知りませんでした。昨年アーバンリサーチさん、今年に入りオンワード、ベイクルーズ

が導入された様です。

 

地方専門店が使える価格かは分かりませんが、ECやSNSの業務は会社全体で手分けした方が

各自の空いてる時間を有効利用できます(管理者は別として)。またそれぞれの顧客の興味

の違いは担当者が知っている訳で、紹介品番を選択させた方が良い。総じてそれらの付帯作業

の動機づけとしてインセンティブが付与しやすい。(新聞には7%出す会社もあると)

これはやる気出ますね、努力がお金になる!憧れのユーチューバーと同じです。

 

 

SNS公式サイトの縛り

「これからの顧客コミュニケーションは「SNS」だと皆さん分かっているのですが、どこの公式

サイトは(なぜかかしこまって)しっくり来ません。本社が扱うとコンプライアンスやディレク

ターチェツクが重なってタイミングは逃すし、紙のカタログと大差ない無機質風になります。

 

SNSは発信する個人のフィルターが入っているからイキイキとするのですから、それこそ個人に

自由にやらせた方がお客さんに届くわけですが、そこまで社員を信用するか?と言うところで

大手になるほどブレーキがかかる傾向にあるようです。」

 

「」内は春に書いた文章なのですが、「スタッフスタート」の様なアプリが出てくると

この縛りも解けるのかもしれません。どこまでSNSで自由にさせるかは各社コンプライアン

スの差が出るでしょうから、会社によってはアプリ機能を制限させるのかも知れません。

 

会社のノルマだからやるのか、自分のためにもなるから勧めるのか昔ほどはっきり線引きできない

ところが令和の時代なのかも知れません。コーディネートを楽しんだり、それを勧めたりイイネと

評価してもらったりはいやいややる類の仕事では無いと思います。販売員にはただ楽しく働いても

らうのが一番ではないかと思う次第です。

 

 

2、スタイリストが書いたユニクロ・コーデ本が面白い

4月11日発売の本を紹介させてください。

 

この本は、雑誌の中でユニクロ企画を担当する事が多かった著者の方がその経験を基に企画

されたそうです。

オススメする理由

⑴ベーシックの売り方がわかる

ベーシック商品を消費者がどのように受け止めているかが、間接的 にわかる

 

文中で繰り返し出てくるキーワードは「サイズ感」です。

同じ素材でもレディスSSサイズからメンズのMサイズまでの間で吟味 する。

今の流行りの少しオーバーサイズ感を出すには、メンズのSサイズが狙い目だと紹介されています。

 

 

⑵ベーシックは素材で勝負が決まる

「圧倒的な高見え素材を知っておく」

ベーシックを狙うメーカーは素材の絞り込みがうまい。

同じアイテムで、1000円、2000円の差を作るのは素材感が重要です。

 

⑶ベーシックを基本とした着こなしの教科書

本の中の小見出しを拾うと

・リッチに見える配色は「ほぼワントーン」か「真逆の2食」

・「どこか辛口」にすれば、スタイルアップして高見え

・バックで遊ぶ分、靴は女っぽくていいものを

・大人のスニーカーは足首を出さずにはく

・シンプルなユニクロにこそ、髪とメイクが超大事!

・ユニクロは5割がちょうどいい

なかなか役に立つ項目があります。

 

「服がめんどい」

こちらは2019年11月発売の本、題名が刺激的です。ダイヤモンド社1400円と税

内容自体は2分で読めるww。まあ、服で悩みたく無いという読者に寄り添った

内容になっています。同じく、11月23日世界一受けたい授業で紹介されたコミック。

 

「服を着るならこんなふうに」

1〜9巻 1078円

こちらもシンプルに着こなしたい、ダサく見られたく無いという兄に妹がアドバイス

する内容です。このテーマで9巻も出てることが不思議(読んでないのにすいません)。

私の世代ではポパイからホットドッグプレス、そしてビギンで蘊蓄指南の歴史があるの

ですが、ユニクロ・GU主体で生活を組み立てる世代なりの需要があるのだと思います。

 

3、時間ミニマリストの登場

以前も他の記事で2005年ぐらいからのSNSの登場により、フォローしていればその人の人

柄がコメントからわかってる関係になれるので、いわゆる初対面というものが薄れてきてい

る。ゆえにわざわざ自分を取り繕う様な着飾ったり、スーツでアイデンティティを強調する

様なファッションは不要になって来ている(*参照)と書きました。

 

 

IT関連の社長がスティーブ・ジョブズの影響でTシャツしか着ないなどどよく言われますが

私がフォローしているユーチューバーが同じ様な行動(断捨離)を上げているので紹介しま

す。(12分)直線的な行動が面白い人です。

 

唐突な行動に見えるかもしれませんが、サブスクリプション(定額制)がこれだけ流行る

背景には消費者が物選びの時間を短縮している動きがあります。AIがあるから考えなくても

レコメンド(お勧め)に従ってるのか?選ぶ手間を消費者が惜しむ様になって来たからAI

が推薦しているのか?皆様はどちらと考えますでしょうか?

 

単にミニマリストが流行っているのか、こういう行動の裏には「時間」の優先度が上がって

いるのか?聞くところによると年間ヒット商品には時間に関する事が増えているそうです、

本当かどうかはこういう一般の人の動きを観察していきましょう。本当なら先の予測に繋がっ

ていくと思います。

 

 

(*注)

この主張は「物欲なき世界」菅付雅信 平凡社1400円と税 に影響を受けています。

 

4、まとめ

政府の働き方改革に対して、経団連が「終身雇用」はできないと発言されてたのをテレビ

で見ました。今後はますます働く、雇うということがシビアになってくる中で、労働者も

時間とお金を上手に使う意識はますます高まってくると思います。

 

2010年代はまだ、安くすることで乗り切ってきましたが、無駄になることを毛嫌いする人

が増えてくる中で、購入する前の吟味に手間をかける傾向がより強くなると思います。

買うのも吟味する、持ってる物も最小限にしたいという欲求が高まっているようです。

 

ライザップ以降、筋肉をつけると同時に無駄な脂肪を取り去るという習慣は思いの外浸透しま

した。ユーチューバあきおくんの動画を紹介しましたが、ものを捨てる人と筋トレ好きは関連

性がある様にも聞きます(彼も筋トレ派ですね)。

 

10年前の3大「損したくない」は

・買った後に安くなっている

・買ったけど活躍しなかった、コーディネートが限られた

・買ったけど似合わなかった、サイズ

 

店頭とネットを使い分ける、というのが、そういう事なんだと思います。価格の損を調べ

るにはネットが最適、サイズや顔映りを確かめるには店頭が確か。それで使い分けている。

オムニチャネルと言っているのは、24時間お客様のリクエスト(購入・返品)に対応します

という宣言になるわけですが、お客さんがオムニチャネルにしてくれと言ってるわけではな

いと思います。

 

買いたい時間帯にアプリで(美容室の様に心許せる担当者、フォローしたいと思わせる販売

員)アドバイスを貰えるのが消費者主体のオムニチャネルではないかなと思う次第です。

店頭の開いてる時間に合わせるのではなく「自分の時間」に合わせ行動したい、その上で

ファッションに失敗したくない。

 

上の時間ミニマリスト(レンタルサービス利用者も含め)たちは考える時間が勿体ない

(損したくない)が条件に加わってます。売る方も買う方も時間を細かく調整して、短い

時間でも価値を生む様な生活にしたいとライフスタイル自体が変化しているのではないで

しょうか?

 

「時間という損」「時間を得に変える」というのは表裏一体だと考えた次第です。

皆様はどの様の思われますでしょうか?

ではまた次回

 

 

 

 

 

 

 

 

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