明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
今年はこのサイトにもう少し公共的な情報(展示会情報・メーカートピック・隠れた商材・
地方店のニーズなど)を掲載できる様にしたいと考えています。
書き手も増やしたいです。そういうパートナーに巡り会いたいと思ってます。
ゆくゆくは皆様にとって頼りになる「まとめサイト」にするのが目標です。今は個人のブログ
ですが、ここから発展させて何人かの有志で編集して行ければというのが私の夢です。
皆様の近くにいらっしゃる一家言持っていらっしゃる先輩、達人の方をインタビューしたり、
現場のテクニックを共有させていただいたりできればな〜と考えております。ネタの情報もよ
ろしくお願いします。
私自身のプロフィール等の情報公開も機会を見てさせて頂きます。少しづつ周囲の方にお勧め
していただけると助かります。
Contents
2021年の展望
コロナの予言はできないけれど。。
人類VSウイルスですので見通せるものではございません。とは言え計画も必要ですのでいく
つか展開のパターンを用意しては如何でしょう?
(以下に述べる事はあくまで商売への影響と対策を考えたものですので、正しい感染対策の
べき論を主張したり公的な施策を批判するまたは従わないことを助長する等の意図はない事
を最初にお断りしておきます)
A:楽観的プラン:半年終息 「ウクチンが有効である・治療法等が出てくる」秋には収束
B:悲観的プラン:2年またぎ 「ワクチンの限界・周期的な感性拡大」周期的緊急事態宣言
C:時間かかるプラン: スペイン風邪と同等、集団免疫まで3年はかかる、終息出なく収束
(終息は感染の心配がなくなる、収束は一定の範囲におさまるという意味です)
国民それぞれの事情が違う事もあり、防疫に重きを置く人、経済を優先する人、国の指示を
守る人、個人の判断を優先する人とそれぞれの判断で皆さん行動されています。ですので、
都心の人出はある程度までしか減りません、従来の6掛けほどは都心でも見かけます。
ロックダウンではないのでこういう状況になるのでしょう。
この混乱の中に身を置く一国民として思うのはコロナ自体の鎮静化と、対応の問題(感染弱者
への配慮、第二類感染症指定の益と害、医療関係への援助と能力の拡大等)を分けて考えた方
が良いのではないかと思います。
ウイルス自体は、他のウイルスを見る限り無くなりはしないので、人類が抗体を持つまで戦い
は続くのでしょう。期間は過去の前例3年が目処になるのでしょう。その3年間の間、重症化
を防ぐ薬があるとソフトランディングできます。
私の意見ではワクチンの能力は限定的だと、もう少し時間がかかると思っています。ですので
時間はかかるプランで見ています。国はスタンスを変えずに行動の自由を認めると思うので、
3ヶ月毎に(イベント連休後の感染増)年3回ぐらいは緊急事態協力要請または議論する時期が
あるのではないかと思います。
国の保証も限定的ですので商売は独自で切り抜けなければいけませんね。直近で大赤字を出し
た駐車場管理のパーク24がカーシェアリングの事業に主体を切り替えている様に、当事者が
工夫していくしかないと思います。(全ての業種で可能な訳ではありませんが)
洋服の地方専門店様は、そこまでの影響は無いにしても今後の客数減少は心配だと思います。
中小メーカー様は販路が狭い場合、少し発想を変える必要があるかも知れません。少なくとも
今後強力なロックダウンの可能性を感じるならば最低でもEC販売は用意した方が良いでしょう
。
ECを用意する事自体それほど難しい訳では有りません。(YouTubeを見れば優しく解説されて
ます)
一方、店頭の来店客数はアベレージで7掛けぐらいになるでしょうか?しかし全てのお客様が
悲観的と考えてる訳ではないと思います。年間を通じた客数の戻りは限定的だと思いますが、
客数を必要とする価格帯でない限り、購入モチベーションを維持されているお客様へ集中して
いくことで可能と考えています(理由は前回の記事参照ください)。
購入モチベーション
洋服は幸せな日常と、余裕がないと購入には至らないという人がいます。上記の様に長い混乱
が続くのならその様な状態は難しいでしょう。
しかし、今の自分を大事にしたいと考える方も一定数いらっしゃるはずで、我々が2021年を
悲観的に取る必要は有りません。外出の機会がないから服を買う必要がない、給料が下がった
から中古で良いとメルカリを活用する人もいるでしょう。
こういう余裕のない時は着回し優先で無個性なアイテムを選ぶ人も多いのでしょうが、反対に
マスクをしてる雰囲気を柔らかくしたくてフェミニンな要素を求める方もいるでしょう。
(今月号ではシンプル派とフェミニン派をうまく対比させてました)
そういう意味で、来店客という全体の母数が下がったとしてもモチベーションはまちまちで
有るという事です。古き良き時代のマーケティングの名残りで市場は一括りで語られがちで
す、「不景気だから消費は望めない」と。
しかしコロナ下でも、自分の気持ちに忠実で楽観的に考えるお客様が一定数いらっしゃいます
。マス層が薄まったことで個々の顧客のニーズに沿って行こうという動きが出てきました。ま
た今の時代にはそれを可能にするSNSの浸透があります。行動するだけです。
すでにSNSを活用されている方はその手応えが分かっているでしょうし、日々の努力でフォロ
ワーを積み重ねているお店様もやがてその恩恵を得ることでしょう。
地域社会のメンバーとして感染弱者や医療等関係者に十分配慮しつつ、衛生ルールを遵守しポ
ジティブなお客様の気持ちに応えていくことを考えましょう。
顧客の購入余力
私が生きてるうちにバブル時の株価を超えることはないと思ってましたが、大台の3万円も
出るかも知れないレンジまで切り上がって来ています。
日本の億万長者はワールド・ウエルス・レポートによれば2018年で316万で前年比の9、4
%増だそうです、なんと17世帯に1世帯の割合!90年代には100万台だったことを考え
ると億万長者は確実に増えています。
億万長者というと一発当てるイメージで、90年代のバブル時を思い出されます。この資産作り
の発想を大きく変えたと言われるのが2000年11月に出版されたこの本だそうです。
昭和初期ののお父さん世代は持ち家さえ手に入れれば、その資産で(土地の値段は必ず上がる
という神話)一家安泰でしたが、バブル後の世代はその勝利の方程式も失われた上に2000年か
ら年功序列を奪われ、成果主義に縛られる事になりましたが、その世代をを救ったのがこの本
です。(個人の見解ですww)
「お金はお金に働かせる」という教えを忠実に守り、ドルコスト法で毎月一定の投資を重ねた層
が10年、20年と時間の経過と共に億万長者の仲間に入って流のではないでしょうか。
・MonotaRO 103倍
・エスプール 71倍
・出前館 59倍
・エムスリー 58倍
・トリケミカル研究所 57倍
・神戸物産 55倍
・ディップ 51倍
・GMOペイメントゲートウェイ 50倍
これだけ株価が動くと間違いなく今月から始まる確定申告で大幅黒字を申告する人は増えてい
るでしょう。人様の懐を心配することはないのですが、これだけ悪いニュースが続いているに
しても、必ずしも皆様の顧客がブルーな気持ちとは限らないという事です。
会社員である以上、労働分配率は下がっているので、サラリーマンとしては給与は下がるも副
業や投資で資産を積み重ねている層が富裕層へと切り上がり、従来の中流階級は社会保障の増
税で資産が持てない。そしてもともと生活が逼迫してる層が破綻しやすくなっている構造です。
(富裕層と貧困層が左右で大きく、真ん中の中流が減っていくアルファベットのM型です)
皆様の顧客が全て隠れ富裕層という事はありませんが、そうではないと決めてかかる必要もな
いと思います。
ですので、極端な両サイドの声が表面化しているのが現状なのだと思います。自分の時間が有
限である以上自由に行動したい人と免疫が弱く収入も途絶えやすい全てを失う可能性が大きい
人の両極がある以上、平均値で解決するわけには行きません。
1、経済の自由を優先しつつ、社会的弱者を積極的に守る
2、社会的弱者を守ることを優先し、休業等経済的な保証をする
3、徹底したロックダウンを短く厳しく取り入れる
4、ワクチンや薬による解決を期待する
法律上、3は難しいのでしょうが、現状国の姿勢が1なのか2なのかでどちらも中途半端と
言うことで混乱してるのだと思いますが、私たち商売人にとって大事なのは緊急事態に対す
る見解が両極である様に、購買意欲も両極になって来ている事だと思います。
これで展望になっているかわかりませんが、コロナに始まりコロナで終わりそうな2021年で
す。それ以外は、活力を出し尽くしたアパレル業界の再編話がニュースの大半を占めるのでし
ょう。
注目すべきは業界外のニュース(AI・VR・5G・自動運転・ブロックチェーン)も多い一年に
なると思います、この方が再編話よりも我々の生活への影響は大きいでしょう。その辺りはま
たテーマにして行きたいと思います。
ではまた次回