こんにちは、いかがお過ごしでしょうか?

 

 

たまには、市況について話をしたいと思います

 

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1、最近倒産が続いている

 

先週、月曜日に(株)グランカスケードインクが破産申請とニュースが出ました

年商:9億1千万  従業員数:20人  設立:平成9年

 

ピーク時2002年にはFC含めて10数店舗、13億4千万を売り上げていた

 

・2007年には年商7億3千万まで低下

・卸先などの見直しで、10億4千万まで回復

・しかし、2015年以降主力である百貨店の不調で10億を割り込み、赤字も散発

・2015年に店舗閉鎖を進め6店舗まで絞るも、債務超過に陥り、今回の措置となった

 

(倒産関係速報:信用交換所)

 

1月末にはワールドワイドラブ社も倒産になっています

 

両社、社歴20年の古参ですし

知っている会社のニュースは関係者の顔も浮かぶだけに心痛みます

永らく素晴らしい物作りをされたことに敬意を表したいと思います。

従業員の方々は、今後の機会を得られる事を祈ってます。

 

 

2、流れの変化

 

最近、独立のためにメーカー現役社長にインタビューを始めてますが、皆さま非常に先を心配されています。

いつ何時、見えないほら穴に落ちてしまうのじゃないかと、

とても他人事には思えなくなる気持ちはわかります。

 

 

会社経営はとても難しいので、一概に不調の原因を決めつけることはできません。

ただ、不安を解消していくためには、自分で問題があればコントロールしていく必要があります。

 

 

それは物理的な目に見える課題なのか、潜在的な課題なのか?

会社の内側にあるのか、市場の流れや競争のように会社の外側にあるのか?

整理した上で、それらの問題・課題のつながり、こじれ、対立(これを優先すると、他方が悪くなる)

を考える必要があります.。

 

 

そういう”まとめ”いわゆる見える化を進めていくと「気づく」ことがあります。

問題が解決すればいいのではなく、問題への対処法(気づき)がわかれば、怖さも和らぎます。

 

 

今、ネットフリックスで近藤麻理恵さんのドキュメンタリー「コンマリ・人生がときめく片付けの魔法」

をやってます。こんまり流の片付けメソッドの伝授風景です

 

片付けの途中で気づいていく、参加者の心情の変化が見所なのですが、似た部分を感じます。

片付ければいいのであれば、家政婦や業者に頼めばいいのですが、依頼者は「自分の物が

自分で片付けられないこと」にフラストレーションを感じています

 

 

不安解消に単にコンサルタントに頼んだり、喉元過ぎれば良いという考え方をしていれば

いつまでも「自信」は身につきません、自信がないと簡単に不安は襲ってきます。

不安解消は自分でコントロールする必要があります。

 

 

もっとも、家財の整理は目に見える「物理的」な課題ですから簡単そうに見えます。

しかし、家財整理も根底には対立の問題を含んでいます。

「物があると便利」Vs 「置き場所がない」

どうしよう?優先順位を考えたこともない・・片付け始めて混乱します

 

 

対立の課題が、含まれていると私たちは途端に難しく感じてしまいます。

手が止まってしまいがちです、これは万事共通だと思います。

 

 

多くの社内的な問題は対立の構図を含んでいます

「まとめる」Vs「分散」

「中期」Vs「短期」

など対立には5つほど代表的なものがあります。

 

 

社長の立場で社内のコントロールをしたい場合は

「見える化」の作業と「対立」解消のスキルを併せ持つことで楽になると思います。

その手前で考える時間自体がなかなかない(自分だけで悩む)

ことが一番のもんだいであったりもしますが・・

 

 

先ほどの近藤麻理恵(こんまりメソッド)さんも、彼女は1週間に一度クライアント

訪問しコツを伝授し、励まし、誉めるだけです。

しかし、1ヶ月もすると自分たちで考え方を会得し、手に入れ自信にあふれた表情になります。

 

 

テレビ番組と同じ様にいくかは別として(笑)自分で見える化と対立の調整を会得することが重要です。

問題を解決できてくると楽しくなる、自信が湧き出てくるのは皆同じです。

それらの因果関係が見えないから不気味な不安が増すのだと思います。

 

 

3、ブランドの寿命

 

大きく”見える化”を考える場合、1つの切り口として問題を「社内」と「社外」に分けることができます。

「社内」の見える化は、上記のように対処法を学ぶことである程度のコントロールは

できます。

 

 

一方で、コントロールしにくいのは「社外」の変化です

もっとも、小売業は「環境適応業」だという名言もありますので、

自分が望むような市況を常に要求することが不遜だと言えます

「対応」していけばいいのです。

 

 

問題は、トレンドが自社のコンセプトの裏側に回ることがあります。

シャープさが売りなのに世の中がカジュアル化しているとか…

 

 

長く商売を続けたブランドほど、迷う機会は増えてきます。

流れに沿って変わっていくべきなのか?

コンセプトは変えずに守るべきなのか?

これはブランディングの問題も含まれています。

 

 

また、製品寿命の観点からも

引用(リーダーシップインサイト)

 

製品やブランドの寿命を見るときにつかう図です。

自社の事業が市場に導入され、成長していく段階で増えるのは「新規客」です

「こんなコンセプトです」と宣伝・アピールして知名度を上げていきます。

 

 

認知され新規顧客がぐっと増えるのが成長期です。

成長期には利益が増大しますが(この利益をどう使うかも問題ですが)

 

 

やがて、20年~30年もすれば成熟のトップまで来ます。

この段階に来たとわかるのは、新規客が伸びなくなります。

 

 

固定客が主力になります。何度も来店していただけるファンが存在します。

固定顧客はブランド=約束と考えます

ここに来れば楽しい、新しいものがある、買って損はないという体験に裏付けされた感覚です。

 

 

注意すべきは固定顧客は約束が守られないと失望します。

場合によっては憤慨します「信頼しているのに裏切られた!」

成熟期の固定顧客のトラブルは大きくなりがちです。セールの失望は大きいのです。

 

 

この図の成熟期から脱出するシンプルな考え方は

「何を残して、何を捨てるか」です。

こんまりメソッドでも、物が捨てられない方は「過去の愛着・思い出」を捨てたくない人です

だから溜め込む、置き場がない、、、

 

 

捨てたいという気持ちは、「未来を大事にしたい」というのが片付け希望者の共通した気持ちです。

しかし、人によっては捨てる事は顧客への裏切りに見えるのです。

東京ディズニーランドも成熟期です、スペースは限られており、来園者が増え、値上げをし収益増ですが

一方で顧客のクレーム、従業員は疲弊し、サービスに対する好感度調査でも上位から下がり続けています。

消費者としてTDLを見た場合、どうアドバイスしますか?

 

この業界も含め、多くの平成生まれの企業は似た状況に追い込まれています。

サービスや品質を下げずに、どのように新しい、未来像を組み込んでいくのか?

 

4、トレンドの変化

 

 

製品寿命の変化と同時に、マーケットトレンドの変化も押し寄せます

大きな変化、小さな変化がそれぞれのリズムで発生します。

 

例えば

1、表面的なトレンドの変化

2、シルエット、素材の変化

3、環境・価値観の変化

大中小と分けてもいいですね。

トレンドニュースも分類して共有した方が理解のズレが生じないと思います。

 

いろんな時間軸の違うニュースが日常にはあります

・足元はスニーカー人気が長く続いています、ドレスシューズは苦戦しています

・若い子はユーズドで良い、メルカリやゾゾの中古で良いと考えています

・OLらしいOL層が薄れつつあります、下着やアクセサリーも総じて苦戦しています

・アスレジャーと言われるワンマイルウエアの延長線上、学生寮の緩い着こなし

・10~15年周期と言われる「ウール」から「合繊」の変化が始まりつつあります

・フェードイン、フェードアウトのスローな流れで、光り物、光沢のあるアウターが出始めています

 

「適応する」ことが目的あれば

これらの変化を分けてキャッチし、咀嚼していく必要があります。

上のように3つに分けるも良いですし、サイクル変化図を作り事前予測するところもあります。

 

このような波を誰が捕まえて(役割)、どのようにスクリーニングして取り込むのか?

この話は長くなるので割愛しますが、役割と整理の仕組みが必要です。

情報も分けて捉える習慣と、情報の整理を絶やさず続ける習慣が大事だということになります

 

 

4、ダッシュボードを持とう

 

 

今日は

社長の不安~業界人の不安から

 

不安を見える化しよう

「社内」と「社外」に分けてみよう

見える化に仕組みがあると身に付く

特に社外は視点を変えた仕組みをいくつか用意する

 

ことで、それらの不安の下が見えてくるのではないか?という話をさせてもらいました。

同じ不安でも、「そんなのは杞憂ですよ」なのか

無視し続けて「茹でガエル」になっているのか?

その違いは大きいです

 

 

よく重要業績評価指標を持つべきだと言われます

いわゆるKGI(キーゴールインディケーター)というものですが

 

 

小さい個店様やメーカーであれば「ダッシュボード」という概念でいいと思います

言葉遊びのようで抽象的なんですが「車」についている計器盤のことです

数字は嘘をつかないとは言いますが、

数字だけでは因果関係が見えてこない、プロセスがわからないと不安の素を作ってしまいます

自分なりの経営ダッシュボードを作るのがオススメです

大事な事がいつも見えるようにするのです。

 

ダッシュボードの意味は「直感的にわかる」です

最近は色付けやデザインでより見やすくなっています。

無料版のソフトもあるようです。

 

 

そういうデーターを図式化し、直感で”不安”を感じたら

仕組みで因果関係を洗い出し、対処してみてはいかがでしょう?

お手伝いしましょうか(笑)

 

 

今年も暖冬で販売は大変でした

しかし暖冬だから会社が急に苦しくなるわけでなく、

長年のプロセスの積み重ねが、どうにも立ち行かなくなるのだと思います。

私達の健康も同じく。

 

それが露呈する引き金になるのが、経済やお天気でしょうか。

 

 

 

ではまた次回

 

 

 

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